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【作例あり】2021年 EOS 5Dmark2は現役で使えるのか!?徹底解説!

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こんにちは!ryoです。
 
御覧いただきありがとうございます!
 
今日は「2021年現在 5Dmark2はまだ現役なのか?」
というテーマで話していきたいと思います。
 
結論から言うと
用途(場面)を絞れば全然使える」といった感じです。
 
ここでいう用途(場面)とは
 
・風景写真など被写体が激しい動きをしない場合
ポートレートのように環境を整えて撮影する場合
 
といった感じになります。
 
それ以外の用途でも撮れなくはないけどちと厳しいかな...?
 

 

1.このカメラはどういう人が買うのか

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canonAPS-Cサイズのカメラを現在使っていて、フルサイズに移行したい
・初めての一眼レフでフルサイズデビューしたい
 
そういう方が多いんじゃないかと思います。
 
そもそもフルサイズって何?
何がAPS-Cと違うの?
 
といった疑問もあるかもしれませんので簡単に解説したいと思います。
 

2.フルサイズについて

 

フルサイズとはセンサーサイズの大きさのことで、センサーが大きいほど情報量の多い写真を撮ることができます。
 
情報量が多いと
 
写真の影の部分が黒くつぶれたり、明るい部分が白飛び(真っ白になってしまう)しづらくなります。(暗所に強い)
 
また背景ボケが大きい写真を撮れたり、より広い画角で撮影可能です。
 
 
詳しいことはこちらのcanon 公式サイトで見ると非常にわかりやすいです。
 
 
 
ここから簡単にどういうカメラなのか、スペックと今5Dmk2を買うメリットデメリットを話していきます。
 
 

3.簡単なスペックとメリットデメリット

 
発売年月
2008年(平成20年)11月
発売から13年もたっていますね
撮像画面サイズ
約36×24mm
いわゆるフルサイズです。
記録媒体
CF カード(タイプI、II 準拠、UDMA 対応)
SDカードが使えません※アダプターを使うとSDカードも使用可能です。
キヤノンEFマウント
EF-SなどのAPS-Cのレンズは使えません
カメラ部有効画素
約2110万画素
必要十分
 
大まかに以上となっています。
 
 
ここから大きく3つのメリットを挙げていきます
 

メリット

1.安くフルサイズが買える(中古で4~5万)
2.canonのEFレンズ(神レンズ)が使える
3.5D系の操作系を扱える
 
 
1つずつ解説していきます。
 
まず
1.安くフルサイズが買える(中古で4~6万)
 
これが一番のメリットです。
現在メルカリなどで安いものだと4万円から状態のいいもので6万円程度と、かなり安く購入することが可能です。
 
後継機種のmark3は中古で約10万、mark4は安くて18万程度からとなっているので、比較するとかなり安いことがわかるかと思います。
 
フルサイズは背景ボケの大きい写真や超広角の写真が撮れたり、編集のしやすさなど(データの情報量が多いため)APS-Cマイクロフォーサーズと比べると大きなメリットとなります。
 
 
2.canonのEFレンズ(神レンズ)が使える
 
canonのEFレンズは神レンズと呼ばれているものも多く、かつ安く購入できるものもあり、様々な種類のレンズを試すことができます。
5DシリーズではEF-Sレンズ(APS-C用)は使えません
 
フルサイズデビューにおすすめなレンズは
 
EF24-105mm F4L IS USM
 

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以下amazon

 
 
EF50mm F1.8 STM
 

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以下amazon

 



 
 
EF24-105mm F4L IS USMは便利な標準ズームレンズで、広角から中望遠までカバーしてくれます。
値段も中古で4~5万円程度で購入できるので、初めてのLレンズにお勧めです
 
EF50mm F1.8 STMは軽量コンパクトな単焦点レンズです。
 
ズームができない代わりに解像度が高くボケの大きい写真の撮れる明るいレンズです。
こちらは新品でも1.5万円程度で購入可能なので1本は持っていおいて損のないレンズだと思います。
 
フルサイズカメラで単焦点レンズを使うとかなりボケがすごい写真が撮れて感動すると思います!
ぜひ体感していただきたいですね。
 
 
この2つだけでもフルサイズは十分に楽しめると思いますが
少し金銭的に余裕が出てきたら
 
 
EF17-40mm F4L USM
 

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以下amazon

 
 
EF70-200mm F4L IS USM

 

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以下amazon

 

 

 
以上のような超広角と望遠レンズも試してほしいです。
どちらも性能の割にはかなり軽量にできているので取り回しもしやすくおすすめです。
 
 
3.5D系の操作系を扱える
 
今後5Dmark3や4に移行することを考えると、同じ5D系の操作系に慣れることができるのは大きなメリットかと思います。
 
仮に移行することはなくても、kissシリーズやコンデジからのステップアップでmark2を使うと、物理ボタンが多いので直感的に設定をすぐに変えることができるので慣れるとかなり使いやすいです。
 

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ここからはデメリットについていくつか紹介していきます。
 

7つのデメリット

1.重量が重い
2.バリアングルモニターじゃない(液晶が動かない)
4.連写が弱い
5.動画性能はオマケ
6.SDカードが使えない*
7.canon公式サポートが終了している
 
 
1.重量が重い
 
本体(ボディ)のみの重量で約810gあります。
バッテリーは約76gなのでバッテリー込みで約900g
 
これにEF24-105mm F4L IS USM(約670g)をつけると
約1.5キロになります。重い...
 
EF50mm F1.8 STMは約160gと軽量なのでボディと合わせても約1キロ程度なので取り回しはよくなります。
 
kissシリーズは約500gとmark2の半分くらいの重さなので
この重さは持ち運びにかなり影響すると思います。
 
お散歩に持っていく重量ではありませんよね...
 
 
2.バリアングルモニターじゃない(液晶が動かない)
 

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5Dmark2は今どきのカメラと違い背面液晶が動きません
なので自撮りをしたい人やハイ・ローアングルでの撮影には向きません。
 
さらに液晶を見ながらの撮影(ライブビュー撮影)はAF速度がかなり遅く、液晶の解像度も高くない(3.0 型/約92 万ドット)ので完全にファインダー撮影メインです。
 
3.AF(オートフォーカス)が弱い
測距点
9 点、およびアシスト測距点6点
 
こちらにあるようにAFポイントが少ないです。
センサー全体のうち中心に9点しかないので、画面の端に行くとフォーカスを合わせてくれません。
 
中央1点フォーカスの精度は問題ないので、フォーカスモードはゾーンよりも中央1点(シングルAF)をおすすめします。
 
4.連写が弱い
 
連続撮影速度
最高約3.9 コマ/秒
1秒間に連写できる枚数が少ないです。
 
kissの最新モデルeos kiss x10iでは最高約7.0コマ/秒なので
枚数が少ないことはデメリットといえます。
 
連写するときはお子さんや動物、乗り物など動く被写体を撮ることになるかと思いますが、mark2は追従AF(被写体を追いかけるオートフォーカス)が苦手なので、AF性能的にも連写には向きません。
 
5.動画性能はオマケ
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実はmark2でも動画は撮れます。
 
ですが動画撮影中のAFが合う速度があまりに遅いので正直使い物になりません
AFを固定して撮影する場合はなんとか使えると思います。
 
5Dmark2はあくまでも写真専用機として使用することをお勧めします。
 
 
6.SDカードが使えない*
 

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5Dmark2の記録メディアはCFカードというものでSDカードと違い高価です。
またPCにデータを取り込む際にCFカード用のカードリーダーを別途用意する必要があります。
 
SDカードは使えないと説明しましたがアダプターを用いることでSDカードも使えるようになります。
 
 
アダプターを使用してもここ2年なんの不具合も起きていないので、こちらは強くお勧めします。

MATECH CFカード アダプタ SDカードからコンパクトフラッシュカード TypeI

【 サンディスク 正規品 】 SDカード 64GB SDXC Class10 UHS-I 読取り最大120MB/s

 

7.canon公式サポートが終了している
 
今回のデメリットのなかで一番大事かもしれません。
 
修理や部品交換などcanonのサポートは2019年11月末日をもって終了しています。
 
個人店で修理対応してくれるカメラ屋さんもあるかもしれませんが、修理できるところはかなり限られているかと思います。
 
中古でmark2を買うということは修理ができないということを覚悟のうえで購入する必要があります...
 
 
以下は詳しくは説明しませんがmark2の弱いポイントです。
ご参考までに。
輝度範囲
EV-0.5~18(常温・ISO100)
輝度範囲とはAFを合わせられる明るさの範囲です。
=暗いところでAFを合わせられない。
=暗所に弱い ということです。(最新機種と比較した場合)
 
ISO感度(推奨露光指数)
全自動、クリエイティブ全自動:ISO100~3200 自動設定
 
P, Tv, Av, M, B:ISO100~6400 任意設定(1/3 段ステップ)、自動設定、およびISO50(L)、ISO12800(H1)、ISO25600(H2)の感度拡張が可能
個人的にはISO3200まではノイズ的に許容範囲かなと思っています。
 
シャッター速度
1/8000~30 秒、バルブ(すべての撮影モードを合わせて)
 
X=1/200 秒
X=ストロボ同調最高シャッター速度
 
エントリーモデルと異なりSS1/8000まで使えます。
日中にF値を開放付近で使いたい場合に便利です。
 
*以下は参考までに比較してみてください。
 
eos kiss x10i
  • 有効画素数約2410万画素
  • センサーサイズ APS-C
  • 連続撮影速度 約7.0コマ/秒
  • 測距点45
  • 液晶サイズ3.0型タッチパネル
  • デュアルピクセルCMOS AF
  • 常用ISO100~25600
  • 映像エンジンDIGIC8
  • 質量 約515g
  •  
 
eos 5D mark4
  • 有効画素数約3040万画素
  • センサーサイズ フルサイズ
  • 連続撮影速度 約7.0/コマ/秒
  • 液晶サイズ ワイド3.2型
  • 162万ドット
  • 測距点 61
  • 常用ISO 100~32000
  • 映像エンジン DIGIC 6+
  • 4K / 30P
  • 質量 約890g(本体のみ)
 

作例

5Dmark2の作例をいくつか載せておきます。
露出のみ補正しています。色味やシャープは一切いじっていません。
レンズは今回紹介した
EF24-105mm F4L IS USM
EF50mm F1.8 STM
になります。参考までに。
 
 ・5D mark2+EF24-105mm F4L IS USM

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1/800 秒。 f/5 105 mm ISO200

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1/800 秒。 f/5 88 mm ISO200

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1/160 秒。 f/8 98 mm ISO400

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1/320 秒。 f/8 47 mm ISO200

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1/400 秒。 f/4 67 mm ISO100

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1/80 秒。 f/5.6 105 mm ISO200

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1/200 秒。 f/8 92 mm ISO200
 

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1/80 秒。 f/8 105 mm ISO100

f:id:titan-ryo1028:20210329002246j:plain

1/200 秒。 f/4 80 mm ISO100

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1/100 秒。 f/6.3 35 mm ISO200

5D mark2+EF50mm F1.8 STM

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1/1600 秒。 f/1.8 50 mm ISO50

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1/125 秒。 f/2.8 50 mm ISO50

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1/100 秒。 f/8 50 mm ISO250

f:id:titan-ryo1028:20210329002645j:plain

1/125 秒。 f/6.3 50 mm ISO100

f:id:titan-ryo1028:20210329002715j:plain

1/80 秒。 f/6.3 50 mm ISO160

f:id:titan-ryo1028:20210329002735j:plain

1/125 秒。 f/6.3 50 mm ISO200

f:id:titan-ryo1028:20210329002756j:plain

1/200 秒。 f/6.3 50 mm ISO200

以上が作例になります。

5Dmark2は撮って出しだと赤みが強いので、撮影時や編集時に色被りをグリーンに少し振ることをお勧めします。

 

24-105mmでは少し解像度が低く感じますが、50㎜単焦点では解像度も良いのでこの組み合わせはとてもお勧めです。

 

まとめ

 

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以上2021年現在の5Dmark2に関する解説でした。
 
個人的には用途を限定すればまだまだ使えるいいカメラだと思っています。
 
・風景写真など被写体が激しい動きをしない場合
ポートレートのように環境を整えて撮影する場合
 
デメリットで説明したように上記の用途以外では厳しい場面もあります。
 
ですが真剣にカメラ・写真を勉強したい方にはいい選択肢の一つだと思います。
 
 
今回の解説や作例が購入の参考になればうれしいです。
 
今後もカメラの解説・作例ともにおこなっていきますので
また遊びに来てください。またの~
 
 
以下は今回紹介したレンズです。

Canon 標準ズームレンズ EF24-105mm F4L IS USM フルサイズ対応

Canon 単焦点レンズ EF50mm F1.8 STM フルサイズ対応 EF5018STM

Canon 広角ズームレンズ EF17-40mm F4L USM フルサイズ対応

Canon 望遠ズームレンズ EF70-200mm F4L IS USM フルサイズ対応

 

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